平成25年度第3四半期安全対策情報の掲載 2014年1月13日

1.治安情勢及び一般犯罪の傾向
エクアドルは,全体的に治安が悪い状態が続いている。多くの犯罪は都市部において発生率が高く,その影響は日本人にも及んでいる。
また,長距離バスは交通事故を起こすことが多く,スリや置き引きのほか,強盗やバスジャックに襲われる可能性もある。さらにタクシー利用に関して,短時間誘拐の恐れがあることから,流しのタクシーを利用しない等注意が必要である。また,夜間のみならず,早朝時間帯での被害もあることから,外出する際の時間には配慮が必要である。
さらには,今期(2013月10~12月)では,5件の犯罪被害が発生した。
2.殺人・強盗等凶悪犯罪の事例
(1)殺人
グアヤキル市において旅行者が流しのタクシーを利用したところ,短時間誘拐の被害に遭い,拳銃で撃たれ1名が死亡,1名が負傷した。
(2)強盗
・ロハ県内の高台を単独で散策し,下っていたところ,後方に割れた瓶と角材をもった被疑者から,左腕を角材で殴られ,所持していたポーチを奪われた。
・キト市内で,ボランティア先からの帰宅途中,前後を4人組の男に挟まれて脅されている隙に,仲間の女が所持していたリュックをひったくって逃走した。
・キト市内のバス停で列に並びバスを待っていたところ,ナイフで脅され,携帯していたバッグを奪われた。
(3)窃盗
・ラタクンガからキトに向かうバス車内で,網棚に荷物を置いていたところ,窃取されたもの。
3.テロ・爆弾事件発生状況
事件の発生は報告されていない。
4.誘拐・脅迫事件発生状況
身代金誘拐,脅迫事件の発生はないが,所謂短時間誘拐の被害が1件発生した。
5.対日感情
良好である。
6.日本企業の安全に関する諸問題
特段の問題は報告されていないが,駐在員は一般犯罪に関する注意が必要である。
7.日本人安全対策のためにとった具体的措置
○エクアドル入国・出国に伴う注意喚起