森下大使 2025年新年挨拶

令和7年1月1日
駐エクアドル特命全権大使
森下敬一郎
2025年(令和7年)新春


新年あけましておめでとうございます。
私は、エクアドルで4度目の正月を迎え、在勤3年3か月となりました。この間の皆様から頂いた御支援に改めてお礼申し上げます。

 

昨年は、エクアドルにおいては、一昨年11月に発足したノボア政権の1年でもありました。ノボア政権は、治安悪化と財政困難という極めて難しい課題を抱えて発足しました。さらに、これらの問題に加えて、渇水による計画停電という問題も加わりました。停電は国民生活と経済活動に深刻な影響を与えましたので、在留邦人の皆様も非常にお困りになったのではないでしょうか。幸い、年末からの降水や火力発電の増設により、新年は停電が無くなっており、ほっとしております。日本政府としても、このような困難な状況におかれたエクアドルを支援すべく、地熱発電計画推進への支援につきエクアドル政府と合意したほか、さまざまな協力を行っております。

このような状況の中、エクアドルでは、もう来る2月には大統領選挙、国会議員選挙が実施されます。ノボア大統領が再選されるのかが注目されるところです。いずれにしても、民主的な選挙が行われると信じておりますし、引続きエクアドルの安定と発展のため、エクアドル政府と協力してまいります。

 

なお、日本とエクアドルは一昨年から昨年末まで、国連安保理非常任理事国として国際場裡における連携を進めました。両国とも安保理を去りましたが、国際社会では、ウクライナ情勢やイスラエル・パレスチナ問題などが依然として解決に至らず、厳しい状況が続いております。このような問題の解決を目指し、引続きエクアドルと協力を進めてまいります。

 

エクアドル国内においても、治安改善は道半ばであり御自身や御家族の安全に不安を覚えた方もいらっしゃるかと存じます。日本大使館一丸となって、皆様の安全安心に繋がる迅速な情報発信を始めとする邦人保護や、日系企業の皆様への積極的な支援に努めてまいります。
 

本年も、日本とエクアドルとの友好関係の発展のために尽力してまいりますので、引き続き、皆様方の御理解と御協力を賜りますよう宜しくお願い申し上げます。