堀内大使 着任ご挨拶

令和7年10月22日

10月17日より、駐エクアドル日本国特命全権大使として着任いたしました、堀内俊彦と申します。私はこれまで、ヨーロッパやアフリカ地域を所掌する勤務を中心としてきましたが、エクアドルとのご縁といえば、内閣府で野口英世アフリカ賞担当室長として勤務したことでしょうか。1918年、野口英世が黄熱病研究のためエクアドルを訪れた年は、日本とエクアドルが外交関係を樹立した年でもあります。
 
以降、両国は互いに協力関係を深め、特に本年2025年は、5月の英利外務大臣政務官のエクアドル訪問に加え、7月にソメルフェルド外相、8月にノボア大統領が訪日され、二国間関係はより強固なものになりつつあります。日本はエクアドルから、石油、バナナ、冷凍野菜等を輸入し、日本からエクアドルに対しては、自動車、機械、ゴム製品等を輸出し、補完的な通商関係を築くとともに、それぞれの国の人々の暮らしを支えています。また、日本はエクアドルに対し、電力不足や違法漁業、治安悪化といった諸課題解決のため、様々な国際協力を実施しています。
 
エクアドルといえば、ガラパゴス諸島が注目を集めがちですが、ガラパゴス地域に加え、山脈(シエラ)、海岸(コスタ)、アマゾン地域(オリエンテ)という4つの地域に代表される美しい大自然及び文化圏は、エクアドルの多様性を象徴しており、非常に魅力的な国であると思います。
 
中南米での勤務は初めてですが、これまでの経験を活かし、ぜひともエクアドルにおける日本ファン、さらには日本におけるエクアドルのファンの方々を増やしたいと考えております。大使館の敷居を無くし、皆様と一緒に二国間交流を盛り上げていきたいと思います。また、在留邦人の皆様におかれては、治安情勢に関するご懸念があるかと存じますが、引き続き適切な情報提供を心がけて参ります。
 
2028年の日エクアドル外交関係樹立110周年に向けて、一層の二国間関係強化を目指し尽力して参ります。皆様のご支援、ご協力をお願い申し上げます。
 
 
2025年(令和7年)10月
駐エクアドル日本国特命全権大使
堀内俊彦